Q1. 新築以外の住宅向けのかし保険にはどのような種類があるのですか。 A1. 現在、次のような4種類の保険があります。 ・リフォーム工事を対象とするリフォームかし保険 ・大規模修繕工事を対象とする大規模修繕工事かし保険 ・中古住宅の売買を対象とする既存住宅売買かし保険(※) ※既存住宅売買かし保険には、宅建業者が所有する中古住宅の売買を対象とする 「宅建業者販売タイプのかし保険」と個人が所有する中古住宅の売買を対象とする 「個人間売買タイプのかし保険」があります。 Q2. 住宅瑕疵担保責任保険法人は5社ありますが、保険の内容や料金は全社同じですか? A2. 主な内容は共通していますが、特約の種類など異なっている部分もあります。 また、料金は住宅瑕疵担保責任保険法人ごとに決めています。 事業者が保険加入を希望する際は、保険を申し込む住宅瑕疵担保責任保険法人に確認してください。 Q3. 大規模修繕工事かし保険とはどのような保険ですか? A3. 発注者(管理組合)が安心して大規模修繕工事を行えるよう「検査(※1)」と「保証(※2)」がセットになった保険です。 大規模修繕工事業者が加入します。 ※1建築士資格を持った住宅瑕疵担保責任保険法人の検査員が工事内容の検査を行います。 検査に合格しないと保険に加入できません。 ※2保険期間中に工事の瑕疵が見つかった場合、大規模修繕工事業者が修補する費用等に対して保険金が 支払われます。 また、当該事業者が倒産等の場合には、発注者が直接保険金を請求できます。 Q4. 大規模修繕工事での保険加入は義務ですか? A4. 大規模修繕工事での保険加入は義務付けられていません。大規模修繕工事業者が任意で加入するものです。 なお、国土交通省の登録住宅リフォーム事業者団体では、構成員が一定の金額以上の大規模修繕工事を請け負う場合は、原則として大規模修繕工事かし保険に加入することとされています。 Q5. 大規模修繕工事かし保険は誰が申し込む保険ですか? A5. 大規模修繕工事を行う事業者が申し込みます。保険の申し込み前に住宅瑕疵担保責任保険法人の「事業者登録」が必要です。 Q6. 大規模修繕工事業者へ大規模修繕工事かし保険加入を依頼したが断られた。直接申し込めないか? A6. 保険の申し込みは大規模修繕工事業者が行います。直接お申し込みいただくことはできません。大規模修繕工事業者とよくお打ち合わせください。 Q7. 保険を利用するために事業者登録が必要と聞きました。その費用等が知りたい。 A7. 事業者登録の有効期間は1年間です。継続して保険を利用する場合は更新(有料)が可能です。 登録料、登録基準、登録手続きは住宅瑕疵担保責任保険法人によって異なります。 住宅瑕疵担保責任保険法人へご確認ください。 Q8. 保険対象の範囲は? A8. 請負契約に基づき施工された共同住宅に係る大規模修繕工事実施部分に起因する瑕疵で、原則として、①構造耐力上主要な部分 ②雨水の浸入を防止する部分 ③給排水管路・給排水設備 ④電気設備 ⑤ガス設備 ⑥手すり等の鉄部 が保険対象となります。 なお、特約を付帯することで保険対象部分が拡大できる場合があります。 詳しくは、住宅瑕疵担保責任保険法人にお問い合わせください。 Q9. 保険に加入し、引渡しを受けたあとに間取りを変えるためのリフォーム工事をしました。保険に影響はありますか? A9. 保険期間開始後に実施された改修工事や修補工事の部分又はその工事に起因する損害は保険金支払いの対象になりません。 Q10. 保険はいつ申し込めばいいのですか? A10. 大規模修繕工事の着工前に申込み、検査に合格する必要があります。 従って、大規模修繕工事の着工後には大規模修繕かし保険に加入することはできません。 Q11. 保険期間は何年ですか?希望する期間を選べるのですか? A11. 工事部分と工事の瑕疵が原因で発生する不具合によって、5年間または2年間となります。 また、特約により10年間に延長できる保険対象工事があります。 Q12. 保険期間はいつからですか? A12. 工事が完了した引渡日(工事完了確認日)からとなります。 Q13. 保険料や検査料は誰が支払うものですか? A13. 保険に加入する事業者です。なお、誰が費用負担するかについては、発注者(管理組合)と事業者間で打合せてください。 Q14. 保険証券が届きません。保険証券はいつ発行されますか? A14. 引渡日(工事完了日)が決まったら、保険を申し込んだ事業者が保険証券発行の申請を行います。 保険の始期となる「引渡日(工事完了確認日)」などの通知が必要になりますので、検査に合格していた場合でも自動的には発行されません。 Q15. 瑕疵保険に加入するには検査があると聞きました。 検査はいつ実施するんですか?頼んだらすぐできますか? A15. 保険の加入にあたり、住宅瑕疵担保責任保険法人が定める所定回数の現場検査があり、いずれの検査にも合格する必要があります。 検査にあたり検査員との日程調整が必要になりますので、余裕をもってお申し込みください。 詳しくは、住宅瑕疵担保責任保険法人にお問い合わせください。 Q16. 保険の検査をする人は誰ですか?どんな資格で行っているのですか? A16. 住宅瑕疵担保責任保険法人の現場検査は、建築基準適合判定資格者または建築士の資格を保有した検査員が実施します。 Q17. 保険期間中に不具合があった場合はどうすればいいのですか? A17. 不具合の報告を受けた事業者は、現地確認等の手配と同時に住宅瑕疵担保責任保険法人へ事故発生報告を行い、手続き等について相談してください。保険の対象となる不具合と判断された場合は、後日、見積書や修補完了報告書等を作成し、保険金の請求を行います。 なお、請求のためには住宅瑕疵担保責任保険法人の現場調査が必要な場合があります。勝手に修補すると、保険金が支払われない場合があります。 Q18. 保険期間中、不具合が起きましたが事業者が倒産しています。保険金で直せますか? A18. 保険の対象になる不具合であれば、発注者から住宅瑕疵担保責任保険法人に直接 通知して保険金を請求することができます。 Q19. 免責金額、縮小てん補率はあるのですか? A19. あります。詳しくは、住宅瑕疵担保責任保険法人にお問い合わせください。 Q20. 保険金が支払われない場合があるのですか? A20. 地震や台風、土砂崩れなどの自然災害、シロアリ被害、建物の劣化等については支払い対象になりません。 詳しくは、住宅瑕疵担保責任保険法人の重要事項説明書や約款を確認ください。 Q21. リフォームで困ったことや事業者とトラブルになった場合にどうすればよいか。 A21. 無料電話相談窓口【住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)】にご相談ください。